先日、MBA・中小企業診断士の佐藤義典さんの本をいくつか読んだのですが、マーケティング戦略ってこんな風に考えるのか!とめちゃくちゃ勉強になったのでBASICSについて書きます。
中小企業診断士の二次試験などでも考え方を応用できると思いましたので是非ご覧ください。
BASICSとは
BASICSは、次の項目の頭文字をとったもので、マーケティング戦略を考える際におさえるべきポイントです。Iは語呂合わせ的な感じで特に意味はないようです。
- バトルフィールド(どこで誰と戦うか)
- アセット(自分は何者か?独自資産)
- ストレングス(強み・差別化)
- カスタマー(お客様はだれか)
- セーリングメッセージ(売り文句)
BASICSを使うことでそれぞれが連携しあって一貫性のある戦略を立案できるという優れものです。特に企業の戦略だけではなく、個人レベルでも使うことができ活用の幅が広いです。
例えば、私が昇進を狙って社内をバトルフィールドとした場合、
- だれと競っているのか(同僚?部下?上司?)
- 自分の資源(どんな人間か?価値観や信念、DNA的なものは?)
- 強み(強みを活かしてどのように差別化するか?)
- お客様(雇用主である経営者)
- 売り文句(戦略を表すわかりやすい言葉)
このような感じで考えていくことになります。ポイントが整理されて非常に考えやすいです。
差別化戦略のタイプ
BASICSのフレームの中で、特に差別化戦略のタイプ分けが勉強になりました。
差別化のタイプは以下の3つに分類されるそうです。
- 手軽軸
- 商品軸
- 密着軸
手軽軸は「うまい・安い・早い」の吉野家的な戦略です。これはある程度、規模の経済を獲得している企業でしか取ることができない差別化だと思います。コストのリーダーシップ戦略のような感じですね。
商品軸はAppleやSONYのような付加価値の高い製品を提供している企業が取る戦略です。もしかしたら強み次第では中小企業も商品軸で戦えるかもしれません。よほど、顧客の支持を得ないと選択できない差別化方法ですね。
最後に密着軸。これは地域密着や顧客密着などでユーザーに合わせて製品仕様を変えたり、長期的に良好な関係を結ぶような差別化です。ニッチ市場でシェアを取ることが定石の中小企業では一番取り組みやすい軸だと思います。
普段目にする企業はどんな差別化軸で戦略を展開しているのか、考えるだけでも理解が深まります。
本日は以上でございます。
佐藤義典さんの本に関してはもっと読み込んで自分のものにしたい内容が沢山あるので、別途、記事にしていきたいと思います。
それではまた!