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できる上司は知っている!部下が伸びる育成法

大岩
大岩
こんにちは!採用に強い中小企業診断士の大岩貴文です。今日のテーマは「できる上司は知っている!部下が伸びる育成法」です。みなさん、例えばこんなことでお困りになったことありませんか?
  • 部下が育たずいま一つ戦力になっていない
  • 細かく指示しないと部下が動かない
  • 指示したことをやっていないことが多い

部下を持つ人は誰でもどれか一つは経験したことがあるのではないでしょうか。

私も会社員時代には営業拠点のリーダーとして5年ほどプレイングマネージャーとして働いていた時期がありました。

プレイングマネージャーはとにかく時間がありませんよね。

自分の売上を作ることと部下の育成を両立しないといけません。

実際は売上が先になってしまいがちで部下の育成は後回しになってしまっていましたが(笑)。

でも、部下が育たないといつまでも自分が動かないといけない、そんな状況は変わりません。これもしんどいですよね。

できれば、自分の仕事をどんどん部下に任せても安心できるように上手に部下を育てていきたいものです。

そこで今回は、部下が自発的にやる気を持って行動できるようになるアプローチ方法であるGROWモデルをご紹介します。

このコミュニケーション法を実践すると、細かく指示しなくても部下が自分で考えて行動することができるようになり、結果的に成長することができるでしょう。

仕事だけでなく子育てにも効果的なので知っておいて損はありません。

ぜひ、最後までご覧くださいね。

GROWモデルとは

部下の成長を促すためには、まずはどのようにしてその成長を支援するかを考える必要があります。そのために用いられるのが、コーチングでよく用いられるGROWモデルです。

GROWとは、Goals(目標)、Reality(現状)、Options(選択肢)、Way forward(進むべき道)の頭文字を取ったものです。このモデルを用いることで、部下が自ら成長し、自己解決能力を高めていくことができます。

それぞれ軽く説明します。

  1. Goals(目標): 部下と共に目標を設定しましょう。目標は具体的で明確なものであるほど良いです。部下の興味や能力、成長の余地に応じて、適切な目標を設定します。
  2. Reality(現状): 現状の把握を行います。部下がどのような状況にあるのか、どのようなスキルや知識を持っているのかを明確にします。その上で、目標に対する現状のギャップを把握します。
  3. Options(選択肢): 部下と一緒に、目標に向かって取り組むための選択肢を探ります。部下のアイデアや提案を積極的に取り入れながら、可能な選択肢を検討します。
  4. Way forward(進むべき道): 最後に、具体的なアクションプランを策定します。部下と一緒に、どのようなステップを踏んで目標に向かっていくのか、詳細に計画を立てます。

以上がGROWモデルの概要です。

では、実際にGROWモデルを使ったビジネスシーンの活用例を見ていきましょう!

GROWモデルの活用例

GROWモデルを活用した会話の流れとはどのようなものでしょうか?

例えば、営業ミーティングを行う際の上司と部下の会話ではこのような流れになります。 ※私は求人広告の営業をしていたので求人広告の営業を想定した例にしています。

上司
上司
最近、調子はどう?
部下
部下
すみません、なかなかお客様に提案しても受注できなくて、このままだと目標達成できません。
上司
上司
よし、じゃ今から一緒にどうすればいいか考えてみようか。改めて目標を教えてくれる?
部下
部下
今月の売上目標は〇〇万円です。あと〇〇万円足りない状態です。
上司
上司
ありがとう。では、今できていることを教えてくれる?
部下
部下
はい、既存のお客様には10件提案しているのですが、恐らく3件くらいしか受注できないと思います。
上司
上司
しっかり提案してるね。良い動きだと思うよ。じゃ次は目標達成までにどんな方法があるか、いくつか挙げてくれる?
部下
部下
はい、もっと提案数を伸ばすこと、既に提案したものを含めて受注額を上げる再提案すること、でしょうか。
上司
上司
あればでいいんだけど、ほかには?
部下
部下
そうですね、、、掲載が終わったお客様にヒアリングしてまだ募集をかける必要があったら再掲載を提案することも考えつきました。
上司
上司
いいね。じゃ3つ出てきたけど、いつまでに何をやってみる?
部下
部下
はい、月末までに時間がないので、最後に挙げた掲載が終わったお客様に再提案することをやってみます。早速明日からヒアリングしてみます。
上司
上司
わかった。もし進めるうちにまた相談したいことがあったらいつでも声かけてね。私にサポートできることがあれば協力するよ。一緒に頑張ろう。
部下
部下
はい!ありがとうございます。

いかがですか?

ざっくりとした例ではありましたが、GROWモデルの会話の流れをご紹介しました。

上司が質問によって部下に自分で目標に対してどのように行動するか考えさせていたと思います。

GROWモデルはコーチングの基本的な流れですが、上司が頭ごなしに「こうしなさい、ああしなさい」と言うよりもずっと効果的です。

では、なぜ部下の育成にコーチング的なアプローチが有効なのでしょうか。

部下が主体的に動けるようになるには

部下の育成にコーチングが有効、ということをお伝えしました。

なぜなら、「人は自分で考えたことをやりたい」と考える生き物だからです。

これは「人を動かす」で有名なデール・カーネギーも本の中でもいわれていることです。

私は日頃、コンサルタントとして経営者と対峙することが多いですが、部下の育成に関わらず本当にその通りだと感じています。

コンサルタントがいくらデータや理論を駆使して社長に提案しても社長自身がやりたいと感じなければ実行されることはありません。

部下に対してもそうです。

上司の方が経験がありスキルが高いので何をすればいいか教えたくなるのは当たり前ですが、部下に自分で考えさせて本当にやってみたいと思ってもらうことが重要なんですね。

何度も繰り返しますが、人は自分で決めたことを実行したいと思う生き物、ご紹介したGROWモデルでのアプローチでは部下が自分でアクションを決めるので人から言われるよりもずっと実行する可能性が高いのです。

まとめ

今日は、部下の成長を促すためのGROWモデルについてご紹介しました。

このモデルを用いることで、細かく指示しなくても部下が自ら考えて行動することができるようになり、結果的に成長することができます。

最後までご覧いただきありがとうございました。今日の内容はいかがでしたでしょうか?

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ABOUT ME
採用人事コンサルタント 大岩貴文
大手メディアの求人広告営業を10年経験した後、経営コンサルタント唯一の国家資格である中小企業診断士の資格を取得。採用人事に強いコンサルタントとして、採用支援、研修講師、経営改善などを中心に活動中。経済産業省認定経営革新等支援機関、福岡県商工会連合会エキスパートバンク登録専門家。
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