即戦力を無料で採用!?本当にそんな方法あるの?
タイトルをみると大げさに感じられると思いますが、本当です。よく考えてみるとわかることですが、案外見落とされがちな採用戦略かもしれません。
結論からお伝えすると、今日ご紹介する採用方法は「アルムナイ採用」です。個人的には零細・中小企業こそアルムナイ採用に取組むべきですし、効果も高いと感じています。
この記事を見て欲しい方はこんな方々です。
- 人を育成する余裕がなく、即戦力を採用したい
- 採用コストをできるだけ少なく抑えたい
- 採用戦略の見直しをしたい
この記事ではその疑問にお答えします!
この記事って信用できるの?そう感じられる方もいらっしゃると思います。ただ、ご安心ください。私は、求人広告の営業を10年経験した後、経営コンサルタント唯一の資格である中小企業診断士を取得して現在は独立して採用・人事の専門家として活動しているコンサルタントです。これまでの採用支援実績は800社以上、零細・中小企業から上場企業まであらゆる業界の採用を支援してまいりました。お役に立てる情報をお届けできるよう努めておりますのでよろしければ最後までお付き合いください。
では、内容に入ってきましょう!
アルムナイ採用とは?
まずみなさんは、アルムナイ採用って聞いたことありますか?
あまり聞きなれない言葉かもしれません。
アルムナイとは、「卒業生」や「同窓生」といった意味で、アルムナイ採用とは、退職した社員を再採用することです。
一般的には、退職には待遇や人間関係の不満などネガティブな理由が連想されると思いますが、実際には決してそれだけではないですよね。
会社は好きなんだけど、結婚や出産、起業へのチャレンジ、キャリアアップなど、職場を離れる理由があっての退職もあります。
そんな会社の卒業生に声をかけて再度一緒に働いてもらうということです。
アルムナイ採用と聞くと少しカッコいいですが、するに「出戻り」という言い方もありますね(笑)
では、なぜアルムナイ採用が注目されているのでしょうか?
アルムナイ採用のメリット
アルムナイ採用が注目されている理由としては、その効果やメリットが大きいからです。
一度働いた経験があるため、
- 組織の考え方や雰囲気にマッチしやすい
- 当然、経験者であるためイチから育成する必要がない
- 人材会社経由ではないため採用コストがかからない
上記のようなメリットがあります。
いかがですか?いいこと尽くしですよね(笑)
実際にアルムナイ採用は零細・中小企業にとってメリットはすごく大きいと思います。新しい人を採用してイチから育成するよりも、社風への理解がありスキルも持っている元社員を採用した方がずっと戦力になりますよね。
でも、逆にデメリットは?そう考えた方もいらっしゃると思いますので次はデメリットをお伝えしましょう。
アルムナイ採用のデメリット
アルムナイ採用のデメリットですが、大きく二つあります。
一つ目は、情報漏えいのリスクがあることです。
後でお伝えしますが、アルムナイ採用を進めるうえでは、退職した社員と定期的に接点を持つ必要があります。
その時に、元社員だからと安心してやり取りしているうちに、社外秘の情報やシステムのログイン情報を知られないように注意が必要です。元社員といえど、退職後は社外の人です。一定の距離感で付き合うことが求められます。
二つ目は、既存社員でアルムナイ採用を良く思わない人がいる可能性がある、ということです。
例えば、社歴が長い先輩が卒業してこれから自分達の番だ!そんな矢先に元社員が戻ってきたとなるとモチベーションが下がってしまう、そんなケースもあるのでアルムナイ採用について理解を深める機会や個別にフォローするなど既存社員のケアが必要となります。
アルムナイ採用のデメリットは以上です。
何でもそうですが、良いところばかりではなく注意すべき点を把握して取り組むことが重要ですね。
最後に、アルムナイ採用の取組みやポイントについてお伝えします。
アルムナイ採用の具体的な取組みやポイントは?
アルムナイ採用の具体的な取組みについて私の体験を元にお話しします。
実は、前職で勤めていた会社では、今振り返ると意識しているかどうかはわかりませんが、アルムナイ採用は積極的に取り組んでいたと思います。
要は、出戻りが多かったということですね(笑)
起業して数年経ってから戻ってくるケースもありましたし、卒業後に業務委託先として一緒に仕事をするうちに再度社員に戻る、ということもありました。
いくつかアルムナイ採用のポイントをお伝えすると、以下の3つです。
円満退職が大前提
まず、大前提となるのが、退職の際に揉めないということです。
トラブルが元で退職になると、よっぽどのことがない限りアルムナイ採用はできません。退職の申し出があった場合は、その社員に寄り添う対応が求められます。
採用が上手な会社ほど、退職の対応がきっちりしているもの事実。
- なぜ、退職しなければならないのか?
- 他の部署に異動ではダメなのか?
- この会社でやり残したことはないのか?
- 会社として何か支援できることはないのか?
このようにその社員に寄り添ってキャリアを一緒に考えたうえで、それでも退職に至ることもあると思います。
でも、それだけ向き合うことができれば、円満に見送ることができると思います。
問題を起こした社員は別として退職したら一切連絡を取らない!ではなく、長い目でまた一緒に働くかもしれない、そう考えると対応の仕方も変わってくると思います。
退職者と定期的に接点をもつ
今はSNSが当たり前のものになって、疎遠になった人とも気軽に接点をもつことができるようになりました。
退職後に元社員と何かしら接点を持つとアルムナイ採用の可能性が高まります。
近況を話すとか、趣味(スポーツなど)で顔を合わせるのもいいですね。
他にも、定期的な接点を作る方法としては業務委託があります。これは、業務設計を考える必要がありますが、副業や兼業人材として元社員を活用するという考え方ですね。
仕事上でやり取りするので、自然と相手の近況も掴みやすいと思います。
雇用契約や働き方に柔軟性をもたせる
また、雇用契約や働き方自体に柔軟性を持たせることもアルムナイ採用を推進していくためには欠かせない要素です。
- フルタイムだけではなく、ショートタイムでの雇用契約も用意する
- 完全在宅で働ける環境を整備する
- フレックスタイムを導入する
など、働き方の部分でネックにならないように受け入れ体制を整えましょう。
実際に私が目にしたケースでは、活躍していた女性社員が結婚を機に県外に出てしまうことになったため一度退職したものの、数ヶ月後に完全在宅のパートとして再雇用となっていました。
いかがでしょうか?取組みとポイントをお伝えしましたが、どれか取り入れられそうなものがあれば、取り組んでみてください。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。今日の内容はいかがでしたでしょうか?
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