こんばんは!TAKAです。
今日は二次試験対策として事例Ⅰの重要テーマである成果主義についてメリット・デメリット、留意点をまとめていきます。
人的資源管理でいくと報酬・評価、の部分ですね。人を動かすにはそれなりにニンジンが必要なのかもしれません。頑張った分、給料が増えるとやる気が湧きますしね!
なんだか聞こえがいい成果主義ですが、私個人としてはデメリットに感じることが多いです。実は今勤めている会社は成果主義の考えが強く、今はメリットよりもデメリットが出ていると思います。
ただまとめるだけでは楽しくないので私の体験を合わせて解説していきます。
成果主義のメリット
まず、メリットからですが一般的に挙げられるのは次の通りです。
- 短期的な業績向上
- 若手社員のモチベーションUP
メリット部分は想像しやすいですね。ちなみに私の勤めている会社では商品・サービス別にインセンティブが設けられていて〇件受注したらいくら払う、というように明確に定められています。長年そのような制度のある会社で働いてきて観察してきましたが、確かに新しい商品でインセンティブができてインセンティブが高く設定された場合などは、かなり営業も頑張るのでドライブがかかります。
また、毎年の昇給というよりはインセンティブで稼いでください、という考えなので若手でも売れる人は月に10万円近くインセンティブをもらうケースも珍しくありません。稼ぎたい!志向の若手や家族持ちでお金がいる!という人には良い環境だと思います。
成果主義のデメリット
逆にデメリットはというと、
- 個人主義が強くなる・協働意識が持ちづらい
- 古参社員のモラール低下
- 年功序列の安心感と従業員の定着がなくなる
- 中長期的な視点が持てない
どれもメリット部分の裏返しになっているのですが、個人主義に陥ることはよくあります。例えば後輩や先輩のサポートを行っても自分には1円も入ってこないからです。WINWINの関係がないと協力関係は長く続かないからですね。また、今まで年功序列だった会社ではベテラン社員が黙っていないでしょう。
- 「俺が若いころはそんなにもらえなかったのに。」
- 「若手が自分よりももらっている。」
そんな声が聞こえてきそうです。
目の前のニンジンを必死に追いかけるので短期的な思考になっていきます。また、長く勤めることで次第に給料が上がっていく年功序列とは逆で、長く勤めることの誘因が薄まるので従業員の定着は年功序列よりも低くなります。
まさに私が感じている成果主義のデメリットです(笑)。金の切れ目が縁の切れ目、というように人が辞めていきます。新卒が10名近く入っても3年後残るのは2人程度でしょうか。。
成果主義の留意点:施策+効果
それでは成果主義の留意点についてみていきましょう。
- 成果主義の導入は従業員に説明して納得してもらって推進する(対立や反発を回避する)
- 段階的に取り入れる
- 公平公正な評価を行う(管理者の育成が必要である場合もあり)
今まで年功序列だったのであれば、特に古参社員の賛同を得る必要がありますね。対立や反発が起きるとまず社内は混乱しますし、成果がでません。そのため段階的に取り入れるのもありだと思います。二次試験の事例企業では成果主義を強めたり、一部取り入れるに留めている会社など色んなパターンの会社が登場します。
一概に成果主義が良い!ということではないのでその会社に合った評価・報酬制度をメリット・デメリットを考えて助言することが肝要ですね。
ちなみに私の会社に助言をするなら、①経営理念・経営に対する考えや想いを言語化して経営陣が直接従業員に伝え共感を得る、②社員表彰制度を導入する、以上により従業員のモラール向上を図り、長期定着を促す。ざっと書いた感じだとこんな風な解答になると思います(笑)。
お金は大事ですけど、それ以上に理念・想いへの共感がないとただのお金儲けになってしまいますのでね。論語と算盤ではないですが、バランスが必要です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
本日は成果主義について私の体験を交えて解説しました。一次試験でもハーズバーグの二要因理論で動機付け要因と衛生要因について学習しますよね。お金だけでは人は動かないということは大事なポイントかと思います。私は嬉しいですけどね(笑)。
二次試験はどれだけ一次の知識を応用できるかが鍵になります。自分の身の回りに落とし込んで咀嚼できるといいかもしれません。
それではまた!