高校訪問する際はアポイントを事前にとりましょう。これから高校訪問を予定している方のために誰に電話をかけるべきか、いつ頃が良いのか、どのようなトークでアポイントを取り付けるか丁寧に解説します。
この記事をご覧いただきたい方
- 高卒採用を強化したい方
- 初めて高校訪問をする方
- より効果的に高校訪問をしたい方
この記事ではその疑問にお答えします!
この記事って信用できるの?そう感じられる方もいらっしゃると思います。ただ、ご安心ください。私は、求人広告の営業を10年経験した後、経営コンサルタント唯一の資格である中小企業診断士を取得して現在は独立して採用・人事の専門家として活動しているコンサルタントです。これまでの採用支援実績は800社以上、零細・中小企業から上場企業まであらゆる業界の採用を支援してまいりました。お役に立てる情報をお届けできるよう努めておりますのでよろしければ最後までお付き合いください。
それでは、内容に入っていきましょう!
高校訪問のアポイント取得方法について
高校訪問は、高校生に自社の魅力を直接伝える絶好の機会です。高校訪問の目的は、就職を希望する生徒や先生に自社の求人情報を提供し、将来的な採用活動をスムーズに進めるための関係構築です。ここでは、アポイント取得方法を解説します。
進路指導主事の先生にアポイントをとる
アポイントを取る時に気を付けるべきは進路指導主事の先生宛に電話をかけることです。進路指導主事は、校長の監督のもとで全校の進路指導を統括する役割を担っています。進路指導主事の先生は、教職員間の連絡調整や指導助言を行い、進路指導の計画と各学年の実施状況を把握しています。アポイントで高校へ連絡する際は進路指導主事の先生まで電話しましょう。
訪問時期とスケジュール作成のコツ
高校訪問の適切な時期は、一般的に7月から9月です。7月は企業の高校訪問が集中するため、進路指導主事の先生は非常に多忙です。そのため、アポイントを取る時期は、7月に訪問するのであれば6月初旬ごろには連絡を取り始めるのが良いでしょう。スケジュール作成のコツとしては、年間計画を立て、訪問先の高校と早めに連絡を取り合うことが重要です。高校の授業スケジュールやイベントに合わせて訪問日を調整し、事前に必要な資料を準備しておきましょう。
アポイントの連絡は印象良く気遣いを忘れない
基本的にアポイントの取得は電話ですよね。そこで気を付けていただきたいのが印象です。少しでも良い印象を持ってもらえるように明るく話しましょう。電話での第一印象がその後の関係構築に大きく影響します。電話をかける際は、丁寧な口調を心掛け、要点を簡潔に伝えることがポイントですよ。
具体的な電話アプローチの方法
次に具体的なトークについてみていきましょう。
電話でのアポを取るための具体的例文と挨拶
電話でのアポイント取りは、具体的な例文を準備しておくとスムーズです。
※ほとんど歓迎いただけ、つないでもらえます。
基本的にはこのようなトークで進めると良いでしょう。大変お忙しいと存じますが、など相手を気遣う言葉を使えるといいですね。
アポなしで訪問してもいい?
アポイントなんて取らずに訪問してもいいのでは?
そのように考えられる方もいらっしゃるかもしれませんね。確かに、高校訪問する場合は一つだけでなく複数の学校を回るはずです。アポイントの時間を決めてしまうと回りづらくなりますよね。
でも、アポなし訪問は注意が必要です。
私が以前、支援先の企業の高校訪問を手伝っていた時です。進路指導の先生と面談していた際にアポなしでの訪問がありました。その時の先生は明らかに不機嫌な様子に。人によると思いますが、不機嫌にさせてしまってはその後の採用活動に支障が出る可能性があるので、できるだけ事前にアポイントを取った方が無難だと思います。
ちなみに、アポなしでも快く迎えて面談してくださる学校もありました。相手次第なのでアポなしの時は求人票を渡すだけにするなど相手の様子をみてその場で判断しましょう。
訪問時の準備とマナー
次に訪問に向けての準備やマナーについてです。
訪問日の服装と手土産の選び方
訪問日の服装は、ビジネスカジュアルが基本です。季節的に夏で暑いですが清潔感のある服装で訪問しましょう。持ち物は求人票と会社パンフレットや採用広報物があれば持参しましょう。
担当者への適切な挨拶とアプローチ
訪問時には、担当の先生への挨拶をしっかり行いましょう。名刺交換の際には、丁寧な挨拶と共に自己紹介をします。具体的なアプローチとしては、自社の魅力や採用活動の方針を簡潔に説明し、質問に対して誠実に答えることが大切です。先生に対しての一番のマナーは、時間や手間を取らせないことです。いたずらに長居せずに、端的に自社の求人票や仕事について説明しましょう。先生は多忙なため、面談は15分~30分程度と心得ておく必要があります。
高校との関係構築のコツ
次に高校新卒採用を成功させるための高校との関係構築についてです。
採用活動のための高校との連携方法
高校との関係構築は、継続的なコミュニケーションが鍵です。訪問後も定期的に連絡を取り合い、関係性を深めることが重要です。また、高校のインターンなどがある場合は積極的に参加することで、より深い関係を築くことができます。また、訪問を繰り返すよりも郵送で採用広報を行うことも有効です。訪問をすると先生の時間を取ってしまうため、やりすぎると逆効果になる可能性もあります。相手の様子をみて判断するようにしましょう。
どんな生徒を求めているのかイメージしてもらう
先生に生徒を紹介してもらうには、先生に求める人物像を理解してもらう必要があります。難しく伝えても伝わらないことが多いので、「派手さはないけど一つのことをコツコツモクモクと頑張れる人」や「イベントの際にクラスのまとめ役を買って出てくれる人」などなどかみ砕いて伝えることが有効です。
OBを活かした採用戦略
社員の中にOBがいる高校へは、その利点を生かして通常とは違ったアプローチを行いましょう。例えば、高校訪問にOBを連れていくと卒業した生徒が立派に頑張っていると先生に強く印象付けることができます。また、裏ルートと呼ぶ先生もいますが、OBの社員の個人的なつながりで自社のことを知ってもらえることができたらライバルに差をつけることができます。
高校訪問を通じたブランディングの強化
最後に高校訪問によるブランディングについてです。
学生に人気の企業になるための戦略
学生に人気の企業になるためには、企業説明会や訪問時に自社の強みをアピールすることが重要です。具体的には、職場環境や福利厚生、キャリアパスについて詳しく説明し、実際に働く社員の声を紹介することで、学生に親しみやすいイメージを持ってもらうことができます。インタビューチラシや動画などを活用してもいいですね。
企業イメージ強化のための学校訪問の戦略
企業イメージを強化するためには、学校訪問時にパンフレットや動画などの資料を活用し、視覚的にアピールすることが効果的です。また、訪問時の対応やマナーも企業イメージに直結しますので、丁寧な対応を心掛けましょう。会社で社会貢献活動を行っている場合は、積極的にアピールしたいところです。
まとめ
高校訪問は、高卒採用活動の一環として非常に重要な取り組みです。適切な時期に計画を立て、事前準備をしっかり行うことで、成功の確率が高まります。訪問時には、丁寧な対応と適切なアプローチを心掛け、高校との信頼関係を築くことが大切です。これらのポイントを押さえることで、企業としてのブランディングも強化され、将来的な採用活動に大きく貢献するでしょう。
高校訪問の際はこの記事を参考にして、効果的な採用活動を実施してください。
それではまた!