実は私も新人営業のころ、お客様の話を聞くことができませんでした。いざ、お客様を前にすると緊張して会話もままならなし、会話が続かないものだから、しびれを切らしてこちらが一方的に喋ってしまう、そんなことを繰り返していました^^;
でもある時、傾聴の研修を受ける機会があり、徐々にですが仕事で困らない程度には話を聞けるようになりました。結果オーライですが、今思い返すと苦い思い出です。
どうしたら相手に気持ちよく話してもらえるのか、そんな悩みを持つ方に是非、見直してほしいポイントが今回のテーマ「あいづち」です。
それでは早速、詳細に入っていきましょう。
話の聞き方:あいづち一つで相手の反応が変わる
たかがあいづち、されどあいづち。なんだ、そんなことかと思われるかもしれませんが、会話が続かない時は、あいづちを入れていないのかもしれません。
会話は機械ではなく人と人がするもの、胸を開いて話をするには、安心感や温かさが必要です。
ここで一つ、あいづちの効果を明らかにした実験をご紹介します。
メリーランド大学心理学科のアロン・ウォルフ・シーグマン博士は、あいづちに関する実験を行い、あいづちを打つだけで相手に温かさを感じさせる効用があることを発見しました。
どんな実験かというと、48名の学生に頼んで模擬面接をしたそうです。そして、48名のうち半数は質問の回答に面接官があいづちを入れたのに対して残りの半数はあいづちを入れなかった。
模擬面接が終わった後、学生に面接官を評価してもらうと、あいづちを入れた面接官の方があいづちを入れなかった面接官に比べて、評価が高く温かさがあるという好感を得ていたそうです。
この実験結果からも、会話の中のあいづちはとても重要であるということがわかると思います。
相手と会話を弾ませたければ、会話は単に情報を得るだけではなく、相手の感情を受け止める行為であると認識する必要があります。
より効果的なあいづちとは
さらに、より効果的にあいづちを入れるにはどうしたらいいでしょうか?
私が実践して効果的だったことは次の二つです。
- あいづちのバリエーションを増やすこと
- 少し多いかな?と思うくらいあいづちを入れること
あいづちのバリエーションについてはこんな感じです。
- 「ええ、ええ」
- 「はい」
- 「えー!」
- 「それで?それから?」
- 「そうでしたか、そうなんですね」
- 「へぇー」
などなど。
これは自分のキャラクターだったり、相手に応じて使い分ける必要がありますね。気を付けたい点としては、お客様や目上の人に「うんうん」とか「なるほど」は言わない方がいいです。失礼にあたりますから。
あいづちは基本的なことですが、気持ちよく会話をする上で欠かすことはできません。もし、なかなか会話が続かない、ということがあれば自分のあいづちの入れ方を見直されてみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今日はお客様に気持ちよく話してもらう話の聞き方をテーマに、あいづちについてお伝えしました。
内容としては会話術ですから、仕事だけでなくプライベートでも十分活用できる内容ですので機会あれば是非、お試しください。
今日の記事は以上です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!