「ハローワークに求人を出したのに、誰からも応募が来ない…」そんな悩みを持つ企業は少なくありません。ハローワークは無料で求人を出せる便利なサービスですが、期待した結果が得られない場合も多いのが現実です。
この記事では、ハローワークで求人を出しても応募が来ない理由と、その解決策を分かりやすく解説します。また、実際に成果を上げた方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ハローワークで応募が来なくなった…、私の支援先でもよく聞かれることです。困られている方も多いと思いますので、採用の専門家として原因と対策についてお伝えしますね!
ハローワーク求人に応募が来ない理由
応募が来ない理由は、いくつかのポイントに分けて考えることができます。
1. ハローワークを使う人が減っている
ハローワークの利用者が減っていることは、採用がうまくいかない大きな原因の一つです。実際、求職者の入職経路に占めるハローワークの割合は、2013年の26.7%から2023年には15.1%まで減少しています(出所:厚生労働省, 一般職業紹介状況(常用労働者))。
この減少の背景には、次のような理由があります:
- 若い人がハローワークを利用しなくなっている
20代・30代の多くが、インターネットを使って仕事を探すようになり、ハローワークを訪れる人が減っています。 - 求人アプリや民間の求人サイトが充実している
求職者はIndeedや求人ボックス、さらには短期バイトが探せるアプリなど、便利な民間サービスに流れています。 - 短期やスポットワークの増加
正社員だけでなく、パートや派遣などのスポットワークが増えており、これらの求人とマッチングする手段が広がっています。
2. 求人の説明が求職者目線ではない
求人票の「仕事内容」や「条件」「職場の雰囲気」が分かりにくいと、応募者は興味を持ちにくくなります。
例えば、「製造業務を担当」とだけ書かれていると、具体的にどんな作業をするのか分かりません。また、専門用語が多いと、未経験者にはハードルが高く見えてしまうこともあります。
3. 条件が他の求人より魅力的ではない
求職者は給与や福利厚生、勤務条件を他の求人と比べています。
例えば、「時給〇円」だけでなく、昇給制度や休暇についてもしっかり記載しないと、求職者に魅力が伝わりません。
4. 求人内容がターゲットに合っていない
どんな人を採用したいのかが明確でない求人は、結果として誰にも響かないものになりがちです。「未経験OK」なのか、「経験者限定」なのかを具体的に書きましょう。
5. 職種や勤務地がネックになっている
例えば、勤務地が駅から遠い場合や、専門職種で応募者の数が限られている場合は、応募が集まりにくいこともあります。この場合、通勤手段や支援制度について具体的に記載する工夫が必要です。
応募が集まる求人票を作るためのポイント
応募者を集めるためには、求人票を工夫することが重要です。以下の3つのポイントを意識してみましょう。
1. 入社後の仕事内容を分かりやすく伝える
応募者が安心して応募できるよう、**「最初に任せる仕事」**を具体的に書きましょう。
例えば:
- 入社後1~2週間は、「梱包作業」や「簡単な仕分け作業」など未経験でも取り組みやすい仕事からスタート。
- 慣れてきたら、「製品の検品」や「出荷準備」に挑戦し、仕事の幅を広げていく。
仕事の進め方や流れが具体的に分かると、「自分にもできそう」と感じてもらえます。
2. 職場の雰囲気を写真やエピソードで伝える
職場の写真や、実際に働いている社員のコメントを載せると、応募者が職場をイメージしやすくなります。
例えば、「和やかな雰囲気で20代から50代まで幅広い年齢層が活躍中!」といった言葉を入れるのも効果的です。
3. タイトルやアピールポイントを工夫する
求人票のタイトルは、応募者に興味を持ってもらうための最初のチャンスです。
例えば、「未経験者歓迎!」「残業ほぼなし!」「土日休み!」など、応募者が気になるポイントを前面に出してみましょう。
実体験:たった2ヶ月で10名の応募!採用に成功した事例
ある10人規模の食品製造業では、ハローワークに求人を出しても応募がゼロでした。しかし、Indeedの無料掲載を試した結果、たった2ヶ月で10名の応募がありました。採用にもつながり、最終的には以下の成果を上げることができました:
- 応募者数:10名
- 採用者数:3名(20代1名、50代2名)
成果を出すために工夫したこと
- 仕事内容を丁寧に書いた
「最初は簡単な作業からスタートし、慣れてきたら別の仕事にも挑戦できます」と記載。未経験者でも安心できるよう配慮しました。 - 具体的な数字を使った
「1時間に〇個の製品を梱包」「〇名体制で作業」など、数字を入れることで仕事内容をイメージしやすくしました。 - 応募者に刺さるアピールをした
「未経験者歓迎」「動きのある仕事が好きな方におすすめ」といった言葉で、自分に合った仕事だと感じてもらえるようにしました。
まとめ:ハローワーク求人で成果を上げるには?
ハローワークに求人を出しても応募が来ない場合は、求人票の内容を工夫することが大切です。特に「仕事内容を具体的に書く」「職場の雰囲気を伝える」など、応募者が安心して応募できる情報を載せましょう。
また、ハローワークだけでなく、IndeedやSNSなど他の求人手段を活用することで、さらに幅広い層にアプローチできます。実際に、ちょっとした工夫で成果が上がることもあります。
求人を見直し、応募を獲得して良い出会いを増やしていきましょう!