育成・活躍・定着

イクボスとは?現代の上司に求められる新しいリーダー像

近年、働き方改革が進み、職場におけるワークライフバランスがますます重要視されるようになっています。その中で注目を集めているのが「イクボス」という概念です。

採用コンサルタント:大岩

管理職のみなさん!育児に参加してますか?仕事だけでなく、育児にも積極的に参加することが現代のスタイルになりつつあります。私も3人の子供を絶賛育児中ですが、仕事だけでなく子供との関わりもとても重要だなと感じています。

この記事では、イクボスとは何か、なぜ今企業にとって必要なのかを詳しく解説します。

イクボスとは?

イクボスとは、育児と仕事の両立を支援し、部下のワークライフバランスを考慮する上司のことを指します。この言葉は「育児(いくじ)」と「ボス(上司)」を組み合わせた造語であり、単なる管理職の役割を超えて、社員が働きやすい環境を整えることを使命としています。特に少子高齢化や労働力不足が進む現代では、企業が持続的に成長するために、ダイバーシティの推進とともに社員のワークライフバランスを重視することが不可欠です。イクボスの存在は、企業の競争力を高めるうえで重要な要素となっています。

  • イクボスは育児と仕事の両立を支援する上司のこと。
  • 「育児」と「ボス」を組み合わせた造語。
  • 管理職として、社員が働きやすい環境を整える役

イクボスの役割

イクボスは、部下の育児とキャリアの両立を支援する役割を担います。具体的には、育児に時間を割くことを理解し、寛容な姿勢を示すことが求められます。また、部下とのコミュニケーションを積極的に取り、家庭状況や働き方のニーズを把握することも大切です。さらに、フレックスタイムや在宅勤務、時短勤務などの柔軟な働き方を導入し、部下が安心して育児と仕事を両立できる環境を整えることが、イクボスに求められる役割の一つです。

  • 育児に時間を割くことを理解し、寛容な姿勢を示す。
  • 部下とのコミュニケーションを重視し、働き方のニーズを把握する。
  • 柔軟な働き方を導入し、育児と仕事の両立を支援する環境を整える。

イクボスが企業にもたらすメリット

イクボスが企業内に存在することで、従業員の満足度が向上し、ストレスの軽減につながります。結果として、離職率が低下し、優秀な人材の定着が期待できます。また、社員が安心して働ける環境が整えば、仕事へのモチベーションも向上し、最終的には企業全体の生産性が上がる効果も期待できます。ワークライフバランスを支援することは、企業の持続的な成長にも直結する重要な取り組みなのです。

  • 従業員の満足度が向上し、ストレスが軽減される。
  • 離職率が低下し、優秀な人材の定着につながる。
  • 仕事へのモチベーションが向上し、企業全体の生産性が上がる。

イクボスプロジェクトと日本の取り組み

日本では、イクボスを普及させるための取り組みが進められています。その代表例が、ファザーリング・ジャパンが推進する「イクボスプロジェクト」です。このプロジェクトでは、企業の管理職を対象にした育成プログラムを実施し、イクボスとしての意識を高めるための活動を展開しています。また、優れたイクボスを表彰する「イクボスアワード」も開催されており、企業文化としての定着を目指しています。

イクボスが目指す未来

イクボスの普及に向けては、「イクボス10か条」と呼ばれる指針が存在し、ダイバーシティの尊重や組織全体への浸透が求められています。単なる個人の考え方としてではなく、企業全体でイクボスの意識を持ち、組織的に取り組むことが今後の課題です。イクボスの考え方が広がることで、働きやすい職場環境の整備が進み、社会全体の生産性向上にも貢献することが期待されています。

イクボス10か条の例

  • 部下のワークライフバランスを尊重し、柔軟な働き方を推進する。
  • 仕事と育児を両立できる環境づくりを積極的に支援する。
  • 企業文化としてダイバーシティを推進し、多様な働き方を受け入れる。
  • 部下と信頼関係を築き、コミュニケーションを大切にする。

私の体験談:イクボス経験、3人の育児に奮闘中

私は現在、個人で独立して仕事をしています。企業の管理職ではありませんが、3人の子供を育てながら仕事をしているため、まさにイクボス的な立場を経験しています。年配の知り合いに聞くと、昭和の時代は「男性=仕事、女性=家庭」が当たり前で、父親が家にいる時間はほとんどなく、たまに子供と顔を合わせても人見知りされることがあったそうです。

一方、現代の私は、育児のメインは妻が担っていますが、サブとして積極的に関わるようにしています。子供と過ごせるのは嬉しいことですが、時にはわがままに振り回されて大変に感じることもあります。それでも、妻にだけ負担をかけてしまうのは良くないと考え、できるだけ積極的に育児に参加するようにしています。企業の上司だけでなく、家庭の中でも「イクボス的な考え方」が求められることを日々実感しています。

まとめ

イクボスとは、企業の未来を支える新しいリーダー像です。部下の育児支援だけでなく、キャリア形成をサポートし、組織全体の生産性向上にも貢献します。今後、企業が成長していくためには、イクボスの考え方を広め、職場環境を改善していくことが不可欠です。企業だけでなく、家庭の中でもイクボス的な考え方を持つことが大切であり、すべての人がより働きやすく、生きやすい社会を実現するために重要な役割を果たします。ぜひ、仕事と育児を両立するリーダーを目指していきましょう!

ABOUT ME
採用人事コンサルタント 大岩貴文
大手メディアの求人広告営業を10年経験した後、経営コンサルタント唯一の国家資格である中小企業診断士の資格を取得。採用人事に強いコンサルタントとして、採用支援、研修講師、経営改善などを中心に活動中。経済産業省認定経営革新等支援機関、福岡県商工会連合会エキスパートバンク登録専門家。

【無料プレゼント!採用活動でAIを活用しよう】

採用活動を効率化したい、AIが便利って聞いたけど、具体的にどうすれば良いの?

そんな疑問を解決するためのEbookを、無料でプレゼントしています!チャットGPTを使って採用戦略から実務まで効率化する具体的な方法を解説。さらに、欲しい回答を引き出すプロンプト集も収録しています。

AI活用のポイントを今すぐ知りたい方は、ぜひチェックしましょう!