採用面接で応募者が緊張していてなかなか本音を引き出せない…。あるいは、応募を辞退されても困るから面接でもっと応募動機を高めたいのに面接官も人見知りでうまく自社のアピールができない…。そんなお悩みはありませんか?
今日は、応募者も面接官もお互いに緊張しないような、ちょっとしたテクニックをご紹介します!
私は、元々営業を長くやっていたのですが、実は初対面の人と話すのは苦手(笑)。そんな私が新規営業でどんどん契約を取っていけたのもこのテクニックを意識して使うようになってからです。採用面接でも営業でも人とコミュニケーションを取る仕事が多い方は是非知っておいて損はないでしょう。
それでは!早速内容に入っていきましょう!
採用面接では座る位置を工夫しよう!
まず、面接の緊張感を和らげるために重要なのが、「座る位置」を工夫することです。
・・・。
「え?なんだ、そんなことか…」そう思われた方もいるかもしれませんね(笑)。でもちょっと待ってください!これはとても重要なことなんです。
面接では応募者と向き合うのが一般的ですが、実は座る位置によって、相手に与える印象や心理的な影響が大きく変わります。適切な位置に座ることで、リラックスした雰囲気を作り出しやすくなるんですね。
例えば、正面に座ると、相手はどうしても圧迫感を感じやすくなり、面接官である自分も緊張してしまうことが多いものです。
こうした緊張はお互いのコミュニケーションの妨げとなるため、自分自身は良くても緊張している応募者には、座る場所から工夫していくのが効果的です。
面接官が知っておきたいスティンザー効果とは?
なぜ、座る位置で印象が変わるのでしょうか?
ここで知っておきたいのが「スティンザー効果」です。
この心理効果は、アメリカの心理学者であるスティンザー氏が提唱したものです。これは、座る位置で相手に与える心理的影響を明らかにしています。
たとえば、正面に座ると自然と「対立」の印象が生まれやすく、緊張感が高まりがちです。逆に、斜めや90度の位置に座ると心理的な圧迫が減り、お互いにリラックスしやすくなります。
この効果は、面接だけでなく、商談やカウンセリングなど、人と向き合う場面でよく活用されています。リラックスした対話が求められる場面で、意図的に座る位置を工夫することで、円滑なコミュニケーションが実現できるのです。
実は、私も人見知りなので初対面の方と話す際は正面をできるだけ避けています(笑)。
それでは、実際にどの位置に座るとどのような効果があるのか、具体的な配置について見ていきましょう。
採用面接で工夫したい!座る位置それぞれの効果
では最後に、実際に座る位置がどのように影響するのか、代表的な配置とその効果について見ていきましょう。
- 正面に座る場合:
面接官と応募者が正面に座ると、どうしても「対決」や「査定」といった印象が強まりがちです。このため、応募者も緊張しやすく、率直な意見や本音を引き出しにくくなります。 - 隣に座る場合:
隣に座る配置は、親近感や信頼感を生みやすく、応募者にリラックスして話をしてもらいやすいです。ただし、近くなりすぎる場合もあるため、適度な距離を保つことがポイントです。 - 斜め横に座る場合:
斜めに座ることで、相互の視線がぶつかりにくく、自然とリラックスした会話が生まれやすくなります。商談や面談にも適した配置で、応募者が緊張せずに話をできる理想的な位置です。 - 90度の位置に座る場合:
90度、つまり「L字型」の位置に座る方法です。たとえば、応募者がテーブルの端に座り、面接官が隣の面に座ると、お互いがL字型の配置になります。これにより、視線を合わせやすいが圧迫感を与えにくいバランスの良い距離感が生まれます。カウンセリングやリラックスが必要な場面に適した配置とされ、面接で本音を引き出したい時にも効果的です。
採用面接で緊張しないようにするために
いかがでしたでしょうか?
この記事では、採用面接でお互いに緊張しないように座る位置を工夫することをお伝えしてきました。「スティンザー効果」はぜひ覚えてもらいたい心理効果です。
ちなみに、私は採用広報を支援する際は社員さんへのインタビューも行います。その時はもちろん、斜めもしくは横並びで座っています。私の個人的な感想ですが、正面を避けるだけでかなり楽になりますよ。
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